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 [48] ほのか、大腸がんを患う〜後編〜
   2024/5/2(Thu) カテゴリ:【かるべの仲間たち】

人工肛門。それはネッカーを取り外すことができない生活。他のワンコと触れ合えない生活。泳ぐことのできない生活。

調べれば調べるほど、飼い主として辛い気持ちが芽生えてきます。
でも、ほのかが長生きしてくれることが最優先。

それにワンコ、にゃんこのご家族さまと話していると、身内に人工肛門をされているという方もたくさんいらっしゃいました。そして皆さん一様に「普通に生活を送っている」とおっしゃられるのです。安心。

ほのかが手術後、ふうかとみゆうに邪魔されないために柵も購入しました。
手術の5日前から流動食を開始。前日は24時間絶食。

ついに2月当日。またしてもテニスはお休み。


コラム写真

長田神社へお参りもしました。いざ!神戸ピア動物病院へ!


神戸ピア動物病院に到着し、手術のための準備をスタートします。
しかしここで流動食が災いし、大腸にドロドロな便がへばりついていました。まずこれをきれいにしないといけません。
「最悪ですねえ。」と長田先生。

生理食塩水を腸に入れて。洗って。その水を回収。
入れて洗って回収、をひたすら繰り返します。

その時になんと、かるべ、汚水の入ったバケツを落としてしまい長田先生にその水をかけてしまいました。。

かるべ「大丸までズボンと靴下買いにいってきます。」
長田先生「最悪ですねえ。」
ごめんなさい、先生。

やっとのことで大腸を洗浄して内視鏡で再度確認。

長田先生「かるべ先生、これですよね腫瘍。」
かるべ「そうです。」
長田先生「肛門から17センチのところだから、お腹開けないととれないですよこれ。なんでVRで触れるとこまで出たんでしょうねえ。」
かるべ「なんででしょうね。」
長田先生「でもこれ、ここだけ切除したので大丈夫そうですよ。」

なんと!!嬉しいじゃありませんか。人工肛門も大丸も回避です。

ですが手術室はうんこまみれなうえ、この時点でもう16時前。
手術は翌日となりました。

火曜日。午前の診察を臨時で12時に終わらせていただき、神戸ピア動物病院にて、開腹による大腸がん切除を行いました。

手術は無事成功し、ほのかは1泊入院しました。
これからは内科治療に移ります。


コラム写真

手術直後のほのちゃん。自宅にて。早速柵が大活躍です。


コラム写真

試練がいっぱいだけどがんばろうね。


とはいえ術後も一筋縄ではいきません。腸炎からの膵炎や、大腸からの細菌感染などの苦難を乗り越え、なんと1か月かけてようやく根治までに至りました。

病理検査の結果も、低悪性度の大腸がんで完全に切除できていた、とのことです。


4月、桜咲く公園をごきげんにふうかとお散歩する毎日です。
エリザベスカラーも外れ、日常がもどりました。

本当に良かったです。


コラム写真

一緒に桜を見れて嬉しいよ。きれいだね。



つづく


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